日本の「ウィンプ」を支える本当の気持ち
引き続き小飼弾さんの周辺で、失われた10年でダメージを受けた方々に関する話が盛んです。
待ちぼうけがいやなら、待っていてはいけない。「小市民としての幸福を全うできるような」世の中なんて。「マッチョじゃなくてもそこそこ幸せに生きていける社会」なんて。
それはマッチョになってから考えればいい。ウィンプ(wimp; machoの反対)なままで幸せになろうなんて虫がよすぎる。そう言ったのは、マッチョでなくてウィンプたちなのだ。そこそこの幸せのために譲らず、お互いの足を引っ張り合っているのはウィンプたちである以上、そう結論せざるを得ない。
そのとおりだと思います。
ウィンプだと思っている人、すなわち「そんなに強くならなきゃいけないんですか?」という人達には、強くなったほうがいろいろできるよと思いながら支援をしています。なぜなら、いくら格差社会と言っても今は日本という防波堤で私たちは守られていて、もしかしたら近いうちにこの防波堤は決壊してしまうかもしれないから。(ex.移民がないと国がなりたたないときが来る)正しくはもうすでに多少決壊していると思う。(ex.海外への工場の移転による失職)
世界の規模で見れば、もっと貧しく、もっとハングリーで、もっと必死な人たちがいっぱいいるのです。だからこそ、稼ぐこと≒社会のニーズを満たすことを追求して、強くなっていかなければいけません。
- 勝てる相手と、戦え。
- 勝てなければ、逃げろ。
- 逃げる力がなければ、それを貯めろ。
はじめからマッチョな奴なんていない。マッチョなやつらはそれを繰り返して来ただけ。
これだけは確か。
じっとしてても、ウィンプのまま。
防波堤が崩れる前に、マッチョになったほうが楽に戦えるのでは?せめて、精神的にタフになったほうが楽なのでは?私だってこんなこといえる立場でもないし、決してマッチョでもないけれど、これまで戦ってきて(例えば「労働組合の思い出」を参照下さい)、多少は精神的にタフにはなったつもり。
ウィンプなあなたがもし戦える状態なら、戦う気満々のハングリーな人たちと戦わなければならなくなる前に、ちょっとずつ戦ってちょっとずつタフになって、その日に備えるという選択肢があります。(人にはそれができないときもあります。そんな時は医療の手を借りたり、時が経つのを待ったりして、戦えるように回復しましょう。)
もちろん、マッチョになるための努力は、自己責任かもしれません。しかし、もし国や地域を発展させたいと思うなら、マッチョを目指すよう仕向ける教育や政策は必要なのではないでしょうか。(たぶんマッチョな方々はそれをよくわかっていらっしゃるのだと思いますが。)
なぜならウィンプの時には、マッチョになるための努力の仕方も、マッチョになる必要性も、マッチョになるとどんないいことがあるかも、なかなかわからないから。そして、マッチョを恨むことのほうが身近にあるから。だから、ウィンプはウィンプからなかなか抜け出せないのだと思っています。
小飼さんの書評で知った「社員を働かせてはいけない (ベスト新書 175)」は読みかけですが、やはり「不戦人間」のネーミングは絶妙で、その人たちがマッチョ(もしくはタフ)になるきっかけになる機会が、いろんな企業のマネジメントの中にあるといいなと願いつつ。
それからもちろん、社会人になる以前の教育についても、考え直していただきたいところが多数。(家庭を含む。自戒を込めて。)これはまた、別の機会に。
関連記事:「傷」にネガティブな気持ちを持った人達
| 固定リンク
「1. キャリアカウンセラー」カテゴリの記事
- エド・はるみさんの「マイナスの想像力」(2008.04.16)
- 盛りだくさんの東京遠征(2008.04.07)
- シニア産業カウンセラー講座の論文履修(2008.03.31)
- ハローワークとエージェントは何が違うか?(2008.03.28)
- 伊藤真 合格のお守り-メンタルに徹した勉強本は人生を語る(2008.03.27)
「キャリア」カテゴリの記事
- エド・はるみさんの「マイナスの想像力」(2008.04.16)
- シニア産業カウンセラー講座の論文履修(2008.03.31)
- ハローワークとエージェントは何が違うか?(2008.03.28)
- 蛭田敬子 人材紹介のプロが教える 望み通りの仕事をつかむ人の共通点-参考になる失敗事例(2008.03.15)
- 蛭田敬子 社員を働かせてはいけない-女性が書いた「盛りだくさんのキャリア本」(2008.03.12)
「心と体」カテゴリの記事
- 花粉症対策でべにふうきなどなど(2008.03.15)
- 「婚活」時代-最高にうなづけます!(2008.03.02)
- 日本の「ウィンプ」を支える本当の気持ち(2008.02.29)
- 働く転勤妻 part.3-子なし職なし転勤妻時代(2008.02.24)
- 「ねたみ」を「憧れ」に、そして「学び」に(2008.02.19)





コメント
ふみさん、こんばんは。再びのお越しありがとうございます。
インド・アフリカには行ったことがありませんが、きっと想像を絶するんでしょうね。
私も行って骨身にしみてきたほうがいいかも?
また遊びにきてくださいね。
投稿: aquan | 2008年3月 3日 (月) 23時31分
世界的にみれば、そもそもセーフティネットなどという概念がない地域のほうがグローバルスタンダードですけど、そんな地域で、「自己責任」もっといえば「弱肉強食」の意味を骨身にしみて知ってる人から見れば、「ウィンプ」でいつづけられること事体がとんでもなく恵まれていると思いますねぇ。
戦う意味を知りたければ、一度、インドなりアフリカなりに行ってみればいいのに・・と思いましたです。
投稿: ふみ@ワーキングマザー学生 | 2008年3月 2日 (日) 22時52分
takocyuuさま、はじめまして。
えらそう・・・でしたね。不快な思いをさせましたら申し訳ございません。
投稿: aquan | 2008年3月 2日 (日) 13時41分
えらそうに・・・
投稿: takocyuu | 2008年3月 1日 (土) 02時53分