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2008年2月27日 (水)

「傷」にネガティブな気持ちを持った人達

記憶とは、傷である。と小飼弾さんが書かれています。すごく面白いたとえだと思ったので、私も「傷」について少し考えてみました。

しかし、記憶とは傷なのだ。嬉しい記憶も怒りの記憶も哀しい記憶も楽しい記憶も、すべて傷のなかにある。結局のところ、傷つきたくなかったら何も見ず、何も聞かず、何も嗅がず、何も味わわず、何も触らないしかない。

その意味で、「傷」という言葉にネガティブな気持ちしか抱けぬ人々を私はかわいそうだと思う。しかし愛しいとは思わない。私が愛しいと思うのは、ありのままに傷つき、その傷を読ませてくれる人々なのだから。

「傷」にネガティブな気持ちを持つ人とお話をすると、「傷」を受けることで自分そのものまで壊れてしまうように見えます。小飼さんのたとえでいうと、記憶媒体が破れてしまうというところでしょうか。

この記憶媒体の強さは、「硬さ」(感受性)と「厚み」(耐性)とに分けて考えてみます。

「硬さ」は硬ければいいというものでもなく(硬ければ何も記憶に残らないのであるから)、かといって柔らかすぎてもいけないのでしょう。感受性が強すぎてそれに振り回されている「傷つきやすい人」が援助職には多いです。「硬さ」は大人になってしまうと、意識しようとして変えることが難しいように思います。

一方、「厚み」は厚いほど自分を保ちやすくなるわけですから、厚いほうがよいでしょう。「厚み」は自分自身への信頼(自己肯定感)と深く関係があり、幼少期にどのように育てられたかは大きな役割を果たすでしょう。しかし、幼少期にしか厚くできないのではなく、大人になってからも傷つきその傷を乗り越えることによって厚くすることができるようです。だから、傷つくことを恐れてはいけないのです。小飼さんが「梨地」と書かれたところは、きっと厚さも厚くなっていて、書いても判別できないだけでなく、かなり強く書かれてもご自分が壊れるにはいたらないで済むようになっているのではないでしょうか。

30~34才に引きこもりが多いのは、もちろん失われた10年が関係ないわけではないでしょう。正社員で雇われないことにより、雇われた人に比べると適度な傷に触れる機会がなく、また傷を乗り越えるのに必要なサポートも受けにくいことがあるでしょう。そして、十分に厚くならないうちに壊滅的な傷を負ってしまうと、自己否定的になってしまうのです。キャリアカウンセラーができることは、適度な傷を受けられる体制作り(つまり就職支援)と、傷ついたときのサポートをできる体制(EAPのような在職者へのストレス緩和策)を整えることでしょうか。実態はなかなか難しいですね。

私自身もこの年代(調査時点)。援助職をやっているだけあって、だいぶナイーブです。ただ自己肯定感がつくように育ててもらったおかげと、社会人になってからもいろいろな「傷」をつけてもらい、そこそこ「厚く」なったと思います。(同時にあつかましくもなりましたが(笑))ありがたいことです。

傷ついたときの対処法はキャリアカウンセリングのある理論が転用できると思ってます。これについてはまた今度。

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