労働組合の思い出
城さんの本を読んで思い出したのが、新卒で入った中堅金融機関のこと。
数えるほどしかいない女子総合職は組合にはほとんど無視されてました。職場でも先輩女子総合職は均等法対策のようでみんなお飾りみたいでした。私はそれがとてもいやで、男性の同期以上に先輩社員たちの飲みに加わったり、仕事を積極的にもらいにいったりして、男性の同期たちよりも仕事の上でもかわいがってもらっていました。2年目からは社外の人のほうが多い大きなプロジェクトにも抜擢してもらい、誇りを持って仕事をしている優秀な先輩たち(優秀な方ほど男女関係なく接してくださいました)や社外の方々から、より一層男女関係なく扱ってもらいながら楽しく厳しくがんがん仕事をしてました。(といってもひよっこですからやったことは大したことはないんですが)
私たちは就職氷河期2期目の95年入社。まだ転職市場も成熟していない頃。私は当然ずっと勤めたいと思っていました。そんなさなか、珍しく設定された組合委員長と女子総合職との話し合い。その席で信じがたいせりふを耳にしたのでした。
「うちの社は日本一のすばらしい給与制度なんだ!何しろ同期は100円と給与が違わないんだ」
冗談じゃないんです。たしかに尊敬する先輩も「あいつとおれ、給料100円も違わないんだ。どう思う?」と言ってました。それを組合が推進してたのか・・・
もともと、同期の中に「この会社に入ればあんまり働かないでいい給料もらえるって聞いたからここに入ったんだぜ」と内定時からほざいてるのがいて、大丈夫かな?この会社。とは思っていたのです。他にも、全然収益が違うのに組合の方針は「業界最大手と同水準給与を目指す」。は?その人件費はどこから出るのよ・・・
そのときから私はいつか辞めることになるだろう。プロジェクトが終わって社外の人や優秀な上司から隔離される前に出なければ。そう思ってました。
5年目の夏、私は辞めました。その後その会社は破綻して、今はありません。
でも、あの時、状況が悪くともくさらずに一生懸命やったこと。結果プロジェクトに抜擢していただいたこと。一方で、ダメな会社を実体験したこと。そのひとつひとつが、辞めた後の転職でも、キャリアカウンセラーとしての業務でも、いろんな場面で役に立っていると感じています。そして、厳しく指導しながら仕事の楽しさを教えてくださった上司・先輩たちに感謝しています。
もし、新卒でもっと経営の安定した会社に入っていたら・・・今天職かもと思えているこの仕事にはめぐり合えていなかったかも。と思うと人生って不思議で、ありがたいものだなとつくづく思うのでした。
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