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2007年7月26日 (木)

城繁幸 若者はなぜ3年で辞めるのか?

去年の9月の本ですが、目を通していなかったので読んでみました。
わかりやすく年功序列の罪を書いています。人事の視点を知るにもいい本だと思います。

ただ、この本の中では、問題の指摘は企業人事に対してされています。一方問題解決は個人の進路選択の側にしかなく、根本を解決しようという方向性の話ではありませんでした。

また、その問題解決である個人の進路選択も、個別のとがった人の例でしかなく、「一般人」の選択できる進路ではないように思います。個別のとがった人であれば、社内に残っても賢い選択ができたのではないでしょうか。本の前半に書かれている通り、上流にいけばいくほど利益率が高く、また自分の裁量のある仕事につけるわけです。つまりそういう仕事ができる大企業にいることこそ、その利益の分配に預かれるわけです。にもかかわらず、個人の進路選択での対処として、大企業を降りて自分の道を切り開こう、というのは説得力がないように思います。

むしろ、今3年で辞めることで問題とされているのは、退職をした後世渡りをしていける優秀な人たちのことではなく、そこから脱落してフリーターになってしまいワーキングプアにつながっていく人たちの話であって、どうやって金を稼いでいくのかという視点がある人、どこかほかで雇われるような専門性などを持っている人の話ではないと思いました。

社会全体に対する視点がある本ではなかったということでしょうか・・・残念に思いました。

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